■美琴の誕生日シリーズ2

仕事に疲れソラとナウシカごっこしてました。(痛)
おうよ…16連勤務後は無駄なことしたくなるんだよっ…
てか、自分の後姿というものは見たことないので
、へぇ…こんな感じなのかぁとちょっと新鮮だったりする。
・・・・・・・・・・・・
終ってないですが、この内容が入ります。
通行止め編 (上琴SS・通行止め)
・・・・・・・・・
今日は美琴の誕生日である。
「御坂さんの誕生日…」
また付き合いたての、当麻は初めての“彼女”という存在に
特別な想いを抱いていた。
楽しませたい
喜ばせたい
祝いたい
“傷”
「……うん…」
美琴の体に刻まれた複数の傷を初めて見てから
彼女の生きる姿が愛おしくなった。
「……なんだろう」
村から慕われ
誰れにも負けない強さの裏に
彼女の泣き顔が隠れていた。
「……」
意外だったし
彼女がこんなにも小さく見えたのもその時が初めてだった。
彼女はどんなに強くても女の子だった。
「……参ったな…」
当麻は頬掻いて空を見上げた。
今は別の感情を抱いてしまった。
守りたいとかなんとかいう気持ちは誰にでも湧き上がるし
誰かが困っていれば、たとえ嫌われていても自分は必ず人に手を差し伸べてきた……
それが
彼女だけ違っていた……
「だからこそ“付き合う”なんて形にして」
自分の手元に置いておきたくて。
あんな泣き顔にもうさせたくなくて。
で……
「付き合って…どうすんだ?」
付き合う本当の意味なんて、まだ若い当麻にはよく分かってはいなかった。
「……そ…それより、美琴になんか喜んでもらわないとだな!!」
たっ…
そう考え、当麻は森へ走り出した。
・・・・・・・・・・
「誕生日…」
そしてその彼女は、家に閉じこもっていた。
「……」
カレンダーを見つめて、美琴はため息を付く。
怯えていた。
自分の研究から。この傷を付けられてから。
あれから、また時間が経った。
「…」
ぐ…
美琴は腕に刻まれた1つの傷痕を手で塞ぎ、唇を噛み締める。
深く皮膚を切られたその傷の痛みは、癒えるようでなかなか癒えない。
それでもその痛みは、日を追うごとに小さくなっていく。
しかし逆に、その日々を忘れることを美琴は恐れていた。
「別に思い出したくもない。現に一度忘れててずっと思い出してなかったけれど……」
しかし。あることをきっかけに今回は思い出してしまったのだ。
その反動で、当麻を危険にさらせてしまった。
だからこそ、今度は過去にあったことに目を背けずにいようと思っていたのだが。
傷は
「…痛くない…」
誕生日のこの日の朝に癒えていた。
・・・・
だから美琴は服を脱いだ
・・・・・・・・・
その頃の当麻はである。
「えーと…ドングリに花に…」
キーーーー!!
ガンガンガン!!!
「ケージに入った可愛いリス…」
当麻は森で、美琴の喜びそうなものを集めていた。
「おーい…美琴に見せたら放してやるから、ちょっと大人しくしててくれよ…」
「ヂイイイイイイ!!ガリガリガリガリガリ!!!」
「………::」
リスは激怒している
森でデートしてる時にあったことである。
「きゅいーーーvv」
一匹のリスが美琴に何かをくれとせびってきて、
「…え!?…わ…私…動物にこんなされたの初めて…」
手渡しでドングリをリスに渡し、それを受け取ったリスに大喜びしていた。
だから今回も、リスを手土産に…と考えていた。
「……;;」
だが当麻は全て見抜いていた。
・・・・・・・・・
「…お前…あれ恐喝のつもりだったんだろ…」
「ギイイイイイイ!!!!!」(なんか文句あるかこんにゃろう!)
可愛いリスさんは、実は森のギャングだったりするのであった。
・・・・・・
「うっし…到着…」
当麻は美琴の家に辿り付き、息を整える。
ドクン…
「…な…なんで緊張してるんだ?」
何故だか、毎日遊びに来ているはずの美琴の家なのに
緊張してる自分がいた。
“誕生日おめでとう”
ただ、そう伝えるだけなのに。
「……///」
それが凄く照れくさく感じてしまい、当麻は赤くなっていた。
ぶんぶん!!
「…なにしてんですかね!上条さんは!!」
その熱を振り払うように当麻はかぶりを振ったあと、ドアノブを引いた。
「御坂ー」
目を瞑って、呼びかけた。
シーーン……
「……あれ…」
しかし、家は妙に静かで、美琴の返答も返ってこない。
「御坂さん…?…お邪魔しますよ…」
一瞬、留守なのかと当麻はそんなことを考えたが、
靴箱に美琴の靴を見つけ、当麻は美琴が中にいることを確信した。
「御坂ー……どうかした?いるんだろ?」
当麻は美琴の部屋まで足を運ぶ。
がちゃ…
「…みさ…」
そして部屋を開けて、固まった。
「…御坂!?」
バチィ!!!!
美琴ベッドの中で蹲るも、近くを電気の光線が走るのを見えた。
それも何度も何度も繰り返し、明らかに美琴の状態がおかしいことをに気がついた。
「お…おい!!」
がちゃん!
「ちい!?」
当麻は手土産のリスと花を置き、美琴に駆け寄り、布団を捲り顔を覗く。
「……わッ!?」
……しかし服で隠れるはずの美琴の素肌が見え、当麻は再び毛布でそれを隠した。
美琴の上着服が床に落ちていた。
“傷が痛むときは、服が擦れただけで痛い”
「ちょ…ちょっと…え…えっと…痛むのか?…おい…」
パシ…
美琴の額に右手を置き、放電を止め、当麻は美琴の顔を覗き込む。
「……」
美琴は当麻の存在に気が付き、目を薄っすらと開ける。
「…アンタ…」
「御坂?」
・・・・・・・・・・・
「ほれ、シチュー作った」
「ありがと…」
それから暫くした後、美琴の様子が落着くのを見て
当麻は、美琴の口に出来るものを作った。
カップに入れた、暖かいシチューに美琴は目を細める。
「…パニクッた…」
「……そう…」
当麻も美琴の座るベッドに腰掛彼女の傍でシチューを啜る。
「…傷が痛まなくてのパニックですか…」
「…ごめ…ん…」
「…何も服脱がなくても…」
「なんかよく感覚が分からなくて…その…」
終いには痛いのだか、痛くないのだかも分からなくなり、
美琴の中で暴発が起きたらしいのだった。
美琴は隣に座る当麻の素肌に目をやる。
「…てかアンタまで服脱がなくても…」
「お前が俺の身包み剥がしたんでしょーが…」
美琴は当麻のシャツを羽織っていた。
「なに。上条さんの香りがした奴がいいの?
お前の服着せようとしても拒んだくせに俺のシャツはすんなり着て…」
「…べ…別にそうじゃないんだけど……」
その辺の格闘はパニックで何も覚えていない美琴だった。
「それがいいならそれ置いていくよ」
当麻はシチューを飲み干すとそれを台所へ…
「…アンタ、その格好で帰る気?」
「別に俺が裸で歩いててもジャッジメントも無視だろ…
五月はやぶ蚊も少ないし寒くないからこれでも歩けるぞ」
「黒子には刺されるかもよ」
「…あー…;;」
言って気がついた。きっとあのツインテールだけは突っかかって来るに違いない。
「んじゃ、服着替えますか?御坂さん…」
「……いや…」
「嫌って…」
当麻は美琴からシチューのカップを受け取ろうと手を差し伸べた。
が
「……御坂?」
美琴に腕を掴まれた。
「…泊まってほしい…てゆうか…その…」
「………」
泊まることになってしまった。
・・・・・・・
その日の夜
当麻は美琴の部屋に泊まった。
彼女を笑わせた。
美琴の電磁波を止め、リスを手に乗せてやった。
リスは相変わらず、威張りくさっていたけれど
美琴はそれに気が付くことなく笑っていた。
傷が癒える
痛みが取れる
当麻の右手は彼女の痛みを取ることができない
それでも当麻の力で傷が消える
「…だったらさ」
当麻は美琴の背を抱き、リスを乗せている美琴の手を包む。
「痛みが消えることが嫌なら美琴が忘れても、俺が覚えておくよ」
彼女の苦しむ姿を嫌と言うほど見つめてきて。
痛みそのものがどれだけのものかなんて分からないけれど。
忘れて0になるよりは君がきっとマシと思うならば。
「……ありがとう」
次の誕生日も君が笑っていますように……
fin

仕事に疲れソラとナウシカごっこしてました。(痛)
おうよ…16連勤務後は無駄なことしたくなるんだよっ…
てか、自分の後姿というものは見たことないので
、へぇ…こんな感じなのかぁとちょっと新鮮だったりする。
・・・・・・・・・・・・
終ってないですが、この内容が入ります。
通行止め編 (上琴SS・通行止め)
・・・・・・・・・
今日は美琴の誕生日である。
「御坂さんの誕生日…」
また付き合いたての、当麻は初めての“彼女”という存在に
特別な想いを抱いていた。
楽しませたい
喜ばせたい
祝いたい
“傷”
「……うん…」
美琴の体に刻まれた複数の傷を初めて見てから
彼女の生きる姿が愛おしくなった。
「……なんだろう」
村から慕われ
誰れにも負けない強さの裏に
彼女の泣き顔が隠れていた。
「……」
意外だったし
彼女がこんなにも小さく見えたのもその時が初めてだった。
彼女はどんなに強くても女の子だった。
「……参ったな…」
当麻は頬掻いて空を見上げた。
今は別の感情を抱いてしまった。
守りたいとかなんとかいう気持ちは誰にでも湧き上がるし
誰かが困っていれば、たとえ嫌われていても自分は必ず人に手を差し伸べてきた……
それが
彼女だけ違っていた……
「だからこそ“付き合う”なんて形にして」
自分の手元に置いておきたくて。
あんな泣き顔にもうさせたくなくて。
で……
「付き合って…どうすんだ?」
付き合う本当の意味なんて、まだ若い当麻にはよく分かってはいなかった。
「……そ…それより、美琴になんか喜んでもらわないとだな!!」
たっ…
そう考え、当麻は森へ走り出した。
・・・・・・・・・・
「誕生日…」
そしてその彼女は、家に閉じこもっていた。
「……」
カレンダーを見つめて、美琴はため息を付く。
怯えていた。
自分の研究から。この傷を付けられてから。
あれから、また時間が経った。
「…」
ぐ…
美琴は腕に刻まれた1つの傷痕を手で塞ぎ、唇を噛み締める。
深く皮膚を切られたその傷の痛みは、癒えるようでなかなか癒えない。
それでもその痛みは、日を追うごとに小さくなっていく。
しかし逆に、その日々を忘れることを美琴は恐れていた。
「別に思い出したくもない。現に一度忘れててずっと思い出してなかったけれど……」
しかし。あることをきっかけに今回は思い出してしまったのだ。
その反動で、当麻を危険にさらせてしまった。
だからこそ、今度は過去にあったことに目を背けずにいようと思っていたのだが。
傷は
「…痛くない…」
誕生日のこの日の朝に癒えていた。
・・・・
だから美琴は服を脱いだ
・・・・・・・・・
その頃の当麻はである。
「えーと…ドングリに花に…」
キーーーー!!
ガンガンガン!!!
「ケージに入った可愛いリス…」
当麻は森で、美琴の喜びそうなものを集めていた。
「おーい…美琴に見せたら放してやるから、ちょっと大人しくしててくれよ…」
「ヂイイイイイイ!!ガリガリガリガリガリ!!!」
「………::」
リスは激怒している
森でデートしてる時にあったことである。
「きゅいーーーvv」
一匹のリスが美琴に何かをくれとせびってきて、
「…え!?…わ…私…動物にこんなされたの初めて…」
手渡しでドングリをリスに渡し、それを受け取ったリスに大喜びしていた。
だから今回も、リスを手土産に…と考えていた。
「……;;」
だが当麻は全て見抜いていた。
・・・・・・・・・
「…お前…あれ恐喝のつもりだったんだろ…」
「ギイイイイイイ!!!!!」(なんか文句あるかこんにゃろう!)
可愛いリスさんは、実は森のギャングだったりするのであった。
・・・・・・
「うっし…到着…」
当麻は美琴の家に辿り付き、息を整える。
ドクン…
「…な…なんで緊張してるんだ?」
何故だか、毎日遊びに来ているはずの美琴の家なのに
緊張してる自分がいた。
“誕生日おめでとう”
ただ、そう伝えるだけなのに。
「……///」
それが凄く照れくさく感じてしまい、当麻は赤くなっていた。
ぶんぶん!!
「…なにしてんですかね!上条さんは!!」
その熱を振り払うように当麻はかぶりを振ったあと、ドアノブを引いた。
「御坂ー」
目を瞑って、呼びかけた。
シーーン……
「……あれ…」
しかし、家は妙に静かで、美琴の返答も返ってこない。
「御坂さん…?…お邪魔しますよ…」
一瞬、留守なのかと当麻はそんなことを考えたが、
靴箱に美琴の靴を見つけ、当麻は美琴が中にいることを確信した。
「御坂ー……どうかした?いるんだろ?」
当麻は美琴の部屋まで足を運ぶ。
がちゃ…
「…みさ…」
そして部屋を開けて、固まった。
「…御坂!?」
バチィ!!!!
美琴ベッドの中で蹲るも、近くを電気の光線が走るのを見えた。
それも何度も何度も繰り返し、明らかに美琴の状態がおかしいことをに気がついた。
「お…おい!!」
がちゃん!
「ちい!?」
当麻は手土産のリスと花を置き、美琴に駆け寄り、布団を捲り顔を覗く。
「……わッ!?」
……しかし服で隠れるはずの美琴の素肌が見え、当麻は再び毛布でそれを隠した。
美琴の上着服が床に落ちていた。
“傷が痛むときは、服が擦れただけで痛い”
「ちょ…ちょっと…え…えっと…痛むのか?…おい…」
パシ…
美琴の額に右手を置き、放電を止め、当麻は美琴の顔を覗き込む。
「……」
美琴は当麻の存在に気が付き、目を薄っすらと開ける。
「…アンタ…」
「御坂?」
・・・・・・・・・・・
「ほれ、シチュー作った」
「ありがと…」
それから暫くした後、美琴の様子が落着くのを見て
当麻は、美琴の口に出来るものを作った。
カップに入れた、暖かいシチューに美琴は目を細める。
「…パニクッた…」
「……そう…」
当麻も美琴の座るベッドに腰掛彼女の傍でシチューを啜る。
「…傷が痛まなくてのパニックですか…」
「…ごめ…ん…」
「…何も服脱がなくても…」
「なんかよく感覚が分からなくて…その…」
終いには痛いのだか、痛くないのだかも分からなくなり、
美琴の中で暴発が起きたらしいのだった。
美琴は隣に座る当麻の素肌に目をやる。
「…てかアンタまで服脱がなくても…」
「お前が俺の身包み剥がしたんでしょーが…」
美琴は当麻のシャツを羽織っていた。
「なに。上条さんの香りがした奴がいいの?
お前の服着せようとしても拒んだくせに俺のシャツはすんなり着て…」
「…べ…別にそうじゃないんだけど……」
その辺の格闘はパニックで何も覚えていない美琴だった。
「それがいいならそれ置いていくよ」
当麻はシチューを飲み干すとそれを台所へ…
「…アンタ、その格好で帰る気?」
「別に俺が裸で歩いててもジャッジメントも無視だろ…
五月はやぶ蚊も少ないし寒くないからこれでも歩けるぞ」
「黒子には刺されるかもよ」
「…あー…;;」
言って気がついた。きっとあのツインテールだけは突っかかって来るに違いない。
「んじゃ、服着替えますか?御坂さん…」
「……いや…」
「嫌って…」
当麻は美琴からシチューのカップを受け取ろうと手を差し伸べた。
が
「……御坂?」
美琴に腕を掴まれた。
「…泊まってほしい…てゆうか…その…」
「………」
泊まることになってしまった。
・・・・・・・
その日の夜
当麻は美琴の部屋に泊まった。
彼女を笑わせた。
美琴の電磁波を止め、リスを手に乗せてやった。
リスは相変わらず、威張りくさっていたけれど
美琴はそれに気が付くことなく笑っていた。
傷が癒える
痛みが取れる
当麻の右手は彼女の痛みを取ることができない
それでも当麻の力で傷が消える
「…だったらさ」
当麻は美琴の背を抱き、リスを乗せている美琴の手を包む。
「痛みが消えることが嫌なら美琴が忘れても、俺が覚えておくよ」
彼女の苦しむ姿を嫌と言うほど見つめてきて。
痛みそのものがどれだけのものかなんて分からないけれど。
忘れて0になるよりは君がきっとマシと思うならば。
「……ありがとう」
次の誕生日も君が笑っていますように……
fin
スポンサーサイト
コメント
…リス目線とか書いてみます?(笑)
この話は広がりそうです。
なんかこっちの世界の方が上琴私は書きやすいですね(-_-;)
学園都市舞台にするとどうもうちのはくっつかん…
しかし、とある新刊の予告のバイクが気になります。二人乗りとてなにソレ(笑)
この話は広がりそうです。
なんかこっちの世界の方が上琴私は書きやすいですね(-_-;)
学園都市舞台にするとどうもうちのはくっつかん…
しかし、とある新刊の予告のバイクが気になります。二人乗りとてなにソレ(笑)
リスのあたりがなんだか微笑ましい
と思ってた矢先にこれとはなぁ
とりあえず収まったのはよかったけど
この場面に直面したリスは
一体どんな気持ちだったか気になったり
と思ってた矢先にこれとはなぁ
とりあえず収まったのはよかったけど
この場面に直面したリスは
一体どんな気持ちだったか気になったり
コメントの投稿
トラックバック
トラックバックURL:http://renngoku7shimai.blog103.fc2.com/tb.php/880-35a9a213
最新コメント
ブロとも一覧
とある上琴の超電磁砲ss
団長.COM
カレンダー
検索フォーム